S P I R I T トップインタビュー
加藤 憲造 KATO KENZO
加藤憲ホールディングス株式会社
中部キスパ株式会社
代表取締役社長
加藤憲ホールディングスの原点として、
お客さまに寄り添い続ける。
2022年設立の中部キスパ。その母体は加藤憲の出発点、文具卸業を扱う加藤憲コマースです。コクヨをはじめ、あらゆる文房具メーカーを取り扱う文房具専門商社として中部地方の文具卸を牽引してきた私たちと、コクヨマーケティング株式会社の中部地区文具事業部門、加藤憲ホールディングスの事業会社であるコクヨ東海販売の文具事業部門の3者が一つになり、中部キスパとなりました。弊社では、文具販売店に向けて、文具・事務用品・IT商材・オフィス家具など、働く場所・働くために必要な道具や仕組みを提供しています。世の中には、文房具だけで200メーカー・10万アイテムの商品が流通しています。販売店がすべてのメーカーに発注をかけて商品を仕入れるのは大変難しいことです。そこで私たち卸業が各メーカーの商品情報をとりまとめ、販売店・ユーザーに情報を提供し、商品をお届けしています。専門的な知識を持った仲介者として、その場所で役立つ商品をご案内するのが私たちの腕の見せ所です。
中部キスパの名は、コクヨの掲げる「KOKUYO is YOUR PARTNER(略称KiSPA)」から名付けられました。販売店・ユーザーのパートナーでありたいとう思いは、中部キスパとしてスタートした今も同じです。「KiSPA is YOUR PARTNER」として、お客さまのお困りごとをワンストップで解決できるよう、文具卸からITソリューションまで時代に合わせた事業を展開し、中部地方の「働く時間」の快適化に努めています。
AIが台頭する社会でも
「人」の力は揺るがない。
近年はAIの発展が著しく、“こういうものが欲しい”とAIソフトに伝えれば、商品のリストアップは簡単です。ですが、それはあくまでも収集された学習結果です。現場のお困りごとを真に解決するには、今もこの先も「人」が優位だと私は考えています。特に、オフィスのIT整備は急速な発展により商品とユーザーの知識が乖離しているのが現実です。そうしたお客さま相手にも、分かりやすく商品情報や課題解決のポイントをお伝えして信頼感を築く。信頼感は、人と人の日々のコミュニケーションの積み重ねでこそ深まるものです。その現場をよく見ていないと見つからない答えがあります。“この人がいうなら安心できる”、この感覚はAIにはまだできません。私たちはそうしたFace to Faceのコミュニケーションからなる「安心感の提供」を何よりも大切にしています。
オフィスの形は多様化しており、今後もその傾向は変わらないと思います。そうした中でお客さまの頼れる存在であるために。商材情報をはじめ、オフィス快適化に繋がる知識を身につけると共に、営業手法を磨くことが求められています。現在は、文具卸部門、ITソリューション部門と分かれた事業展開をしていますが、オフィスのソリューションパートナーとして、よりお客さまが便利であるように、両方の販売知識を備えたジェネラリストの育成を進めています。私たちが提供する環境の先に、中部地方の企業の発展がある。共に大きな未来を支えていきましょう。