S P I R I T トップインタビュー
阪野 雅樹 BANNO MASAKI
加藤憲G.R.S.株式会社
代表取締役社長
競合他社にはない
加藤憲G.R.Sならではの強みを追求
加藤憲G.R.Sは販売店さまに向けた文房具卸の会社です。しかし、いつもその先の最終ユーザーさまの存在を念頭においています。私たちの業務を通じて、両者に良い機会を届けられるよう、信頼と安定供給を胸に業務にあたっています。
弊社の特徴の一つが、日本各地に展開する営業所と物流センターです。全国規模の大型販売店さまに対応できると共に、災害が起きても近隣エリアの営業所・物流センターで業務をカバーし、お客さまへの供給を止めないための備えを兼ねています。
一方で、全国各地に同業の卸業者はいくつも存在します。そうした中でも弊社を指名していただくために、私たちは「提案力」に力を入れています。ただ商品を納めるだけでなく、お客さまの心をつかみ「売れる」売場を作る。メーカーさまの情報に留まらず、市場動向の把握やSNS・YouTubeの話題性まで一人ひとりが多様な情報を収集し、「今」消費者が求めるモノを徹底的に追求しています。さらに、弊社では同業他社では少ないVMD(ビジュアルマーチャンダイジング)推進課を設け、販促ツールの制作など市場分析から導き出した効果的な売場の立案を行っています。また、ホールディングスの強みを活かし、文房具店舗を運営するビーエイチエスと連携して実際に店舗で企画売場を展開し、消費者の反応をリサーチする取り組みもはじめています。エビデンスがあることでお客さまへのご提案も説得力が増し、より強固な営業が可能になっています。私たちはこれからも、私たちにしかできない営業手法を追求していきます。
一人ひとりの声に耳を傾け、
風通しの良い社内環境を実現。
メーカーさまと販売店さまを繋ぐ卸業では、コミュニケーションが大切となります。お客さまと接する際は言葉以上に日々の行動が態度になって現れるものです。
そのため弊社では日頃から社内の対話を重要視し、勤続年数を問わず全社員が上司・先輩だけでなく、社長や部長にも気軽に話せる環境を構築しています。私自身も全国の営業所・物流センターを年に1度は訪れ、全社員と個別に話す時間を設けています。業務内容から労働環境についてまで相談には真摯に向き合います。ただし、仕事の相談に対しては私個人の考えで「こうしなさい」と指示を出すことはありません。まず自分自身で考える。それが成長には欠かせないからです。相談をするなら自分の考えを必ず添える。周りは最後の一押しやアドバイスなど必ず適した答えを届ける土壌になっています。そうしたやりとりが日常的にあると、社員間も同じような行動を取るようになります。相手の話に耳を傾け、自分の意見を的確に伝えられることで、自然と営業成績が伸びていく社員も少なくありません。
文房具を使う機会は減少傾向といわれていますが、アナログの筆記用具が消えることはありません。私たちがすべきことは今までにない販路や商材を探り新規開拓を進めることです。コミュニケーション力を活かして新たな可能性を切り開いていける、そんな仲間を私たちは求めています。